古印、名印の摹刻は書の臨書、絵の模写にあたります。先人達の印を全く同じように
刻すと謂う変化のない作業ですが、その過程によって字の由来、印面の構成、刀法
だけではなく、作者の思いも少しずつ理解することが出来ます。
摹刻の積み重ねや名人達の印の観賞によって得たエキスを、自分の制作に反映させ、
品格のある印面を仕上げて行きます。